111.『ぱふぱふ』

NLCP強化委員会参加作品です。

文中に はっきりとした性描写が含まれますので、ご注意ください。]

夜、 C.C.

数日間の出張を終えて帰宅したブルマが、寝室のベッドに入る。

いつもならば、先に横になっている夫に 自分の方から覆いかぶさり

キスの雨を降らせるところだ。

 

ところが今夜は、頬にそっと唇を寄せて「おやすみなさい。」と ささやくだけだ。

ベジータは、不審に思いながらも妻の方に向き直り 彼女を引き寄せようとする。

すまなそうにブルマは言った。

「ゴメンね。 今日は、まだダメなの・・・。」

 

若かった頃のように 無理強いをすることもなく、ベジータは体を離そうとした。

それを見たブルマはこう言った。

「さわるだけなら、いいわよ。」  夫の手を取り、自分の胸に当てさせながら。

「おっぱい、大好きでしょ?」  もう片方の手も、同じようにする。

 

「ね、下の方にさわらないで ・・・・くれたら、

一旦 言葉を切る。

「いいことしてあげる。 すっごく、 いいこと・・・。」

甘いため息を吐くために。

 

「・・なんだ、いいことって。」

左右の乳房の上で、ベジータの指先が うごめいている。

ブルマの声に、喘ぎが混じる。

「まだ あんたに してあげてないことよ・・・。 あ・・・

 

あんたに、だと?

どこか引っかかるものを感じながらも ベジータは起き上がり、

仰向けの姿勢だった妻を、自分に背中を向ける形で座らせた。

慣れた手つきで、パジャマを脱がせる。

ショーツだけは、残しておく。

 

彼は背後から両手を使い、やや強めにブルマの胸を掴んだ。

そして、ゆっくりと まるで円を描くように揉みしだいていく。

 

年齢を重ね、二人の子供を産んで育てていても ブルマの胸は 『たわわ』という言葉がぴったりだ。

透き通るように白くて、ひどくやわらかい。

彼がそこに顔を埋めると、何故かいつも 甘い香りがした。

そこに歯を立てて、思い切り吸いついたとしたら。

きっと、血ではなくて 果汁の味が広がるはずだ・・・。

 

背丈がちょうど同じくらいである彼の吐息が、ブルマの耳を刺激する。

彼女の背中には、ベジータの鍛え抜かれた胸元が密着している。

ベジータも、上には何も着ていない。

背中から、彼の体の熱が伝わってくる。

 

「ね、 キス、して・・・

喘ぎをこらえながら 訴えるブルマを振り向かせて、彼は唇を重ねた。

頬を上気させ、うっとりとした表情になりながらも 彼女は別の願いを伝える。

「唇にだけじゃイヤ・・・。」

 

それを聞いたベジータは、妻を再び仰向けにする。

そして 覆いかぶさった後、片方の乳輪を そのまま口に含んだ。

その個所ときたら、紅を差していない彼女の唇と まったく同じ色をしている。

 

固く膨らんでいる、先端の部分。

今、口の中にあるそれを、時折つぶすようにしながら舌で転がし

もう片方は指でつまんで、左右に捻る。

「あっ、 あ・・・ ん・・

もはやブルマの口からは、喘ぎ声しか出てこない。

両腕で、彼の頭を抱きしめる。

 

 

ベジータと、初めて こうなった頃のことを思い出す。

 

今よりも乱暴だった気がするけれど、

彼はあの頃から、確実に高みに引き上げてくれた。

それだけが理由では もちろん無いけれど、わたしは彼に夢中になった。

ベジータに奪われてしまったのだ。  心も、体も、すべて。

 

『どうしてあんたって、こんなに上手なの・・?』

口に出して尋ねてみたら、いったいどんな顔をするだろう。

だけど彼は、きっと言葉にしてはくれない・・・。

 

「ねぇ、 」 手で肩を、揺り動かす。 「なんだ。」

顔を上げたベジータに向かって、わたしは言った。

「ふふっ・・・ あんた 何だか、幸せそうな顔してるわ。 みんな おっぱいが大好きなのよね。」

 

「・・誰のことを言ってるんだ。」  ベジータが尋ねる。

「え?」  どことなく、不機嫌な様子だ。

「トランクスとブラよ、 もちろん。」 顔を覗き込んでみる。

「誰のことだと思ったの?」

 

悔しそうな顔になった彼の右手が、下の方に伸びて来る。

「あっ・・・ ダメよ。 今日は、まだダメ・・

ショーツの上から、ベジータの中指が わたしの中心に押し当てられる。

「ダメだったら。 反則よ・・。」

「俺は指を当てているだけだ。 動いているのは おまえだろう。」

だって、だって・・  勝手に腰が動いてしまう。

突き立てられた中指に、さらに力が込められる。

「あ、 あ、 ダメ・・・ ッ 」

 

その瞬間、 わたしの体は沈みこむような感覚に襲われた。

「イヤらしい女だな・・・。」

ベジータの言葉とともに、わたしは達してしまった。

 

ぐったりと瞼を閉じていたわたしに 彼は言った。

「・・何かしてくれるんじゃなかったのか。」

そうだった。 ちょっとルール違反だったけど、すっごくよかったから いいわ。

 

ゆっくりと体を起こし、ベッドから下りる。 「そこに、腰かけて。」

上半身をかがめながら、彼の顔に近付いていく。

おっぱいを、両手で持ち上げる。

 

気持ちいいこと、 今夜は いっぱいしてあげる。

だから 明日の夜は、あんたがしてね。 悪いこと。